「ミキちゃん、今日もありがとね!」 俺の声は、いつもより少しばかり上擦っていた。ソープランド「padrona(パドローナ)」その煌びやかな空間に、俺、大島真輝人は、今日も吸い寄せられるように足を踏み入れていた。アルバイトの給料は、この店に通うためにあると言っても過言じゃない。俺は27歳、未婚。今まで一度も女性と真剣にお付き合いしたことのない、いわゆる素人童貞だ。そんな俺が、初めて本気で好きになった女性が、この店のミキだった。 「真輝人くん、また来てね!」 ミキの柔らかな声が、俺の背中を優しく押す。その笑顔 ...