俺は美里の頬に手を添え、ゆっくりと顔を近づけた。美里も目を閉じ、俺のキスを受け入れた。唇が触れ合った瞬間、全身に電気が走ったような衝撃が走った。美里の唇は、柔らかく、甘かった。 キスは長く、深く、そして情熱的だった。俺たちは、互いの存在を確かめ合うように、何度も唇を重ねた。周りの喧騒も、終電のアナウンスも、もう何も聞こえなかった。ただ、美里の温もりと、甘い感触だけが、俺の全てを支配していた。 やがて、美里がそっと俺の胸に手を置いた。 「藤井さん…」 美里の息遣いが、俺の耳元で熱を帯びた。俺は美里を抱きしめ ...