遥との甘美な日々は続いていた。朝、目覚めると遥からの「おはよう」のメッセージが届いていて、夜には互いの部屋を行き来し、情熱的な夜を過ごす。創作活動も順調に進んでいた。遥のイラストは、俺の物語に奥行きと彩りを与え、俺の言葉は、遥の絵に新たな解釈と魂を吹き込んだ。外から見れば、俺たちはまさに理想的なカップルであり、クリエイティブなパートナーだっただろう。 しかし、俺の心の中では、不協和音が少しずつ、だが確実に大きくなっていた。遥の熱意は、時に俺を圧倒した。彼女は常に新しいアイデアを求め、創作の時間を惜しまなか ...