欲望の螺旋:二人の美女が紡ぐ、秘密の愛の物語 第5章
~二つの相反する感情~ 数日後、恵子は裕美とコンタクトを取り、二人きりで話し合いの場を設けた。 場所は、都心のシティーホテルの一室。 静かで、人目の少ない、密談には最適な場所だった。 ホテルの一室は、厚手のカーテンが光を遮り、外界の喧騒から隔絶されていた。 窓の外は、ビル群のシルエットが薄暮に溶け込み、どこか現実離れした雰囲気だった。 恵子と裕美は、アンティーク調の小さなテーブルを挟んで向かい合っていた。 テーブルの上には、温かい紅茶が湯気を立てている。 恵子は、少し緊張した面持ちで、切り出した。 その表 ...
欲望の螺旋:二人の美女が紡ぐ、秘密の愛の物語 第4章
美女の奸計 「翔太さん・・・。中に・・・、中に出して・・・。あん・・・」 恵子の自宅で、柔らかな朝の光が差し込む中、俺はキングサイズのベッドで恵子を抱きしめて中で果てた。 彼女の柔らかな身体が、俺の腿の上に優しく乗っている。 俺は、彼女のサラサラとした髪を指で梳き、その滑らかな背中をゆっくりと撫でた。 恵子は、俺の胸に顔を埋め、満ち足りた溜息をついた。その温かさが、俺の心を安らぎで満たしていく。 「そういえば、翔太さん……最近、裕美さんの会社、あまり良い噂を聞きませんね・・・」 恵子の声が、俺の耳元で甘く ...
欲望の螺旋:二人の美女が紡ぐ、秘密の愛の物語 第3章 続き
「おい、浩二!」 俺は携帯を耳に押し当て、声を荒げた。 その声には、抑えきれない怒りと、焦燥が混じっていた。 喉の奥が張り裂けそうだった。 受話器の向こうからは、相変わらずの間の抜けた、しかしどこか俺の焦りを見透かしたような浩二の声が聞こえてくる。 奴の声が、耳障りな雑音のように響いた。 「なんだよ、翔太。ご機嫌いかがかな?」 その軽薄で、まるで俺の苛立ちを楽しんでいるかのような声が、俺の怒りに油を注ぐ。 俺の感情は、まるで煮え滾る溶岩のように、今にも心の奥底から噴き出しそうだった。 こめかみに青筋が浮き ...
欲望の螺旋:二人の美女が紡ぐ、秘密の愛の物語 第3章
蜜と毒の誘惑 裕美との関係が始まって数日後、俺の心は、二つの感情の間で揺れ動いていた。 昼間は裕美の成熟した魅力に溺れ、夜は恵子への罪悪感に苛まれる。 裕美との情事は、刺激的で、俺の男としての好奇心を十二分に満たしてくれるものだった。 彼女のグラマーな身体は、恵子の均整の取れたプロポーションとはまた違う、官能的な魅力に溢れていた。 しかし、恵子との関係も、俺にとって決して手放せないものだった。 彼女の純粋な愛情は、俺の荒んだ心を癒してくれる。 俺は、まるで蜜と毒の両方を同時に摂取しているような気分だった。 ...
欲望の螺旋:二人の美女が紡ぐ、秘密の愛の物語 第2章
獣たちの密約 数日後、恵子のマンションで迎えた朝は、俺の人生の中でも特別なものだった。 カーテンの隙間から差し込む柔らかな朝日が、恵子の寝顔を照らしていた。 昨夜の激しい情事の余韻が、まだ部屋中に漂っている。恵子の腕は俺の身体にしっかりと絡みつき、その温もりは、俺の心を満たしていた。 俺は恵子の髪をそっと撫でた。絹のように滑らかな感触が指先に伝わる。 恵子は小さく身じろぎ、薄く目を開けた。 「んん……翔太さん……」 潤んだ瞳が、俺を見上げる。 その瞳には、深い愛おしさと、満たされた幸福感が宿っていた。 「 ...
欲望の螺旋:二人の美女が紡ぐ、秘密の愛の物語 第1章 続き
俺と恵子の情熱的な夜は、朝まで続いた。 恵子のマンションの寝室で、俺たちは互いの身体を貪り続けた。 絹のように滑らかな恵子の肌は、汗と蜜で光り、俺の指先を吸い付くように離さなかった。 「んんっ……翔太さん……もっと、深く……」 恵子の声は、快楽に喘ぎ、その細い指は俺の背中を強く掻きむしった。 俺は彼女の言葉に応えるように、さらに深く、強く突き上げた。 ドスッ、ドスッ、と、肉がぶつかり合う鈍い音が、情欲の極限を表現しているかのようだった。 恵子の足が俺の腰に絡みつき、その体をさらに密着させる。 快感が、脳の ...
欲望の螺旋:二人の美女が紡ぐ、秘密の愛の物語 第1章
獣たちの邂逅 オフィスでの情事が終わり、俺と恵子は乱れた息を整え、それぞれ服を直し、何食わぬ顔でオフィスを後にする準備をしていた。 蛍光灯の明かりは、まだ点いたままだが、外は完全に闇に包まれている。 恵子の頬はまだ少し赤みを帯びていたが、その瞳はいつもの知的な輝きを取り戻そうとしていた。 誰も俺たちの秘密を知らない。その事実は、俺に一層の背徳感と、他にはない優越感をもたらしていた。 恵子がオフィスの照明を消そうとスイッチに向かう。その背中に、俺はそっと近づいた。 恵子は俺の気配に気づき、小さく肩を震わせる ...
欲望の螺旋:二人の美女が紡ぐ、秘密の愛の物語 序章
絡み合う糸、その兆し 俺、竹内翔太、33歳。女性下着販売会社の経営者だ。オフィスはいつも、繊細なレースや柔らかなシルク、そして淡い色の生地に満ちている。華やかな世界のようでいて、その実態は泥臭いビジネスの連続だ。だが、それがまた俺の性には合っている。 人間の最も奥深くにある欲望と美意識を刺激し、形にするこの仕事は、俺にとって生き甲斐そのものだった。特に俺が扱うのは、女性の「最も奥深く」に触れるもの。その意味で、俺の仕事は、人間の本能と欲望に寄り添うものなのかもしれない。 俺の隣には、常に秘書の大山恵子がい ...
隣に君がいる、それだけで 最終章
窓の外には、満月が輝き、俺たちの新しい未来を、優しく照らしているようだった。 二人での生活が始まって、俺たちの日常は、以前にも増して充実したものになった。朝は、友子さんが淹れてくれるコーヒーの香りで目覚める。まだ眠そうな顔でキッチンに立つ彼女の姿は、俺の心を温かくした。朝食は、簡単なものでも、友子さんと一緒に食卓を囲むだけで、一日が明るく始まる気がした。温かい蒸気が立ち上るマグカップを両手で包み込み、友子さんの顔をちらりと見ると、彼女もまた俺の顔を見てにこりと笑った。その瞬間、ああ、俺は本当に幸せだ、と心 ...
隣に君がいる、それだけで 第5章
夜が更け、二人の間に流れる時間は、言葉を必要としない、深い安らぎに満ちていた。友子さんの寝息が、規則正しく聞こえてくる。俺は、彼女の寝顔を眺めながら、この幸福が永遠に続くことを願った。そして、俺は、彼女の額にそっとキスを落とした。明日は、きっと、今日よりも素晴らしい一日になるだろう。俺たちの新しい生活は、まだ始まったばかりだ。 友子さんが、新しい仕事を探し始めてから、数週間が経った。最初は、慣れない就職活動に戸惑い、何度か挫けそうになっている彼女を支える日々だった。履歴書の書き方を一緒に考えたり、面接のシ ...