恋愛ストーリー

欲望の螺旋:二人の美女が紡ぐ、秘密の愛の物語 第2章

獣たちの密約


数日後、恵子のマンションで迎えた朝は、俺の人生の中でも特別なものだった。

カーテンの隙間から差し込む柔らかな朝日が、恵子の寝顔を照らしていた。

昨夜の激しい情事の余韻が、まだ部屋中に漂っている。恵子の腕は俺の身体にしっかりと絡みつき、その温もりは、俺の心を満たしていた。

俺は恵子の髪をそっと撫でた。絹のように滑らかな感触が指先に伝わる。

恵子は小さく身じろぎ、薄く目を開けた。

「んん……翔太さん……」

潤んだ瞳が、俺を見上げる。

その瞳には、深い愛おしさと、満たされた幸福感が宿っていた。

「おはよう、恵子」

俺は恵子の額にキスを落とした。彼女は、ふにゃりと嬉しそうに笑った。

朝食は、恵子が手際よく作ってくれた。

焼きたてのパンと、淹れたてのコーヒーの香りが、部屋中に広がる。

食卓での会話は、昨夜の情事とは打って変わって、穏やかで、恋人同士のような他愛もないものだった。

恵子の笑顔を見るたびに、俺の心は温かくなる。

この女は、俺の人生にとって、なくてはならない存在になっていると、改めて実感した。

彼女が俺に向ける眼差しは、純粋な好意と、深い愛情に満ちている。俺もまた、恵子のその真っ直ぐな好意に応えたいと、強く感じていた。

「翔太さん、今日のスケジュールですが・・・」

食後のコーヒーを飲みながら、恵子がプロフェッショナルな顔で説明をしようとしていた。

その切り替えの早さに、俺は思わず苦笑する。

恵子は、完璧な秘書として、今日の打ち合わせの予定を俺に確認してきた。

そのプロフェッショナルな姿勢と、俺への深い好意のギャップが、俺の背徳感を一層煽る。

「恵子。ちょっと待て・・・」

「はい、何でしょう・・・?」

「ここに座れ」

俺は、自分の腿の上に恵子を座らせ、恵子を抱きしめながら、スケジュールの確認をさせた。

恵子がスケジュールを読み上げる間、俺は恵子の腰や尻を撫でまわす。

「あん・・・、翔太さん・・・」

恵子の顔からプロフェッショナルさが消え、一人の女の顔へ変わっていく。

「恵子・・・。今日も綺麗だよ」

「嬉しい・・・」

恵子の唇を奪いながら、彼女の色香を身体全体で感じていた。

柔らかな朝日が差し込む・・・。今日も新しい一日が始まる。

会社に到着すると、恵子はにこやかに俺に挨拶し、先にオフィスへと入っていった。

その背中を見送りながら、俺は今日の打ち合わせへの期待と、浩二から持ちかけられた「秘書の交換」という、新たな刺激への欲望を胸に抱いた。

恵子への愛おしさと、裕美への好奇心。

相反する感情が、俺の胸の中でせめぎ合っていた。

恵子への好意は、俺にとって紛れもない真実だった。

彼女の存在は、俺の日常に光を与え、安らぎをもたらしてくれる。

しかし、同時に、男の持つ根源的な探究心と、まだ見ぬ快楽への渇望が、俺の心を燻っていたのだ。

昼過ぎ、浩二と裕美を交えての打ち合わせが始まった。

恵子と裕美は、流石は敏腕秘書とデザイナー。

テキパキと資料をまとめ、的確な意見を述べ、打ち合わせは順調に進んでいく。

だが、俺の意識は、常に裕美の存在に吸い寄せられていた。

彼女のグラマーな体型、ビジネススーツの下に隠しきれない豊かな胸元。

会議中に書類を渡す際に、偶然触れ合った指先から伝わる、成熟した女の熱。

それら全てが、俺の欲望を掻き立てる。

浩二と目が合うと、彼は意味深な笑みを浮かべた。

俺の心の内を見透かしているかのようなその視線に、俺は軽く舌打ちをした。

打ち合わせが終わり、俺は恵子を呼び出した。

オフィスには俺と恵子だけ。

蛍光灯の冷たい光が、二人の間に漂う緊張感を際立たせる。

恵子は、いつものように俺の顔色を伺い、どこか不安げな表情を浮かべていた。

「恵子。お前に、話がある」

俺の声は、自分でも驚くほど重かった。恵子の肩が、びくりと震える。彼女の瞳が、俺の顔に釘付けになった。

「はい、翔太さん……なんでしょう?」

恵子の声は、微かに震えていた。俺は、彼女の隣に座り、その手を握った。恵子の指先は、ひどく冷たかった。

「実は、杉本と話して、秘書を交換することにした」

俺の言葉を聞いた瞬間、恵子の顔から血の気が引いた。その瞳は大きく見開かれ、信じられないものを見るかのように俺を見つめた。

「え……? 翔太さん……それは……どういう意味ですか?」

恵子の声は、途切れ途切れで、今にも泣き出しそうだった。

俺は、彼女の目を真っ直ぐに見据える。

この女に嘘はつけない。

だが、真実を告げるには、俺自身の欲望を認める必要があった。

「恵子。俺は、松田裕美に興味がある。そして、浩二は、お前のことを気に入っているんだ」

俺の言葉が、恵子の心に深く突き刺さったのが分かった。

彼女の唇が震え、瞳の奥に涙が滲む。

「そんな……っ! 翔太さん……私では……私ではダメなんですか……?」

恵子の声が、悲痛な叫びとなってオフィスに響いた。

俺の胸が締め付けられる。

恵子の真っ直ぐな好意を、俺は知っている。だからこそ、この言葉は、俺の心に重くのしかかった。

「違う、恵子。お前がダメだというわけじゃない。ただ……新しい刺激が、俺には必要なんだ」

俺は、恵子の頬に手を伸ばし、流れ落ちる涙を拭う。

彼女の肌は、ひどく熱を帯びていた。

恵子は、俺の言葉に、何も言えずにただ俯く。その肩が、小刻みに震えていた。

「恵子、この関係は、ビジネスのためでもあるんだ。杉本との関係をより強固にするためにも……」

俺は、詭弁を弄した。

だが、恵子は、俺の言葉の裏にある本心を見抜いているかのようだった。

彼女は顔を上げ、潤んだ瞳で俺を見つめた。

「翔太さん……私……翔太さんのためなら……なんでもします……」

恵子の言葉に、俺の心臓が大きく波打った。

その瞳の奥には、悲しみと絶望に加えて、俺への深い愛と、狂気にも似た執着が宿っているのが見えた。

俺は、恵子の身体を強く抱きしめた。

彼女の温かさが、俺の胸にじんわりと伝わってくる。

その背中を撫でながら、俺は囁いた。

「ありがとう、恵子。お前は、本当にいい女だ」

その夜、俺たちは恵子のマンションで、再び激しい情事を繰り返した。

いつも以上に、恵子は俺の身体を求めた。

その指は俺の背中を強く掻きむしり、その唇は狂ったように俺のものを貪った。

「んんっ……翔太さん……私を……私だけを……見て……」

恵子の喘ぎ声は、切羽詰まった懇願のようだった。

俺は、彼女の言葉に応えるように、何度も深く突き上げた。

ドスッ、ドスッ、と肉がぶつかり合う鈍い音が、部屋中に響き渡る。

快楽の絶頂で、恵子の身体は大きく弓なりにしなり、甘い悲鳴を上げた。

「あっ……ああああ……っ!」

その声が、俺の耳朶を揺さぶる。

恵子の身体が痙攣し、俺のものを奥へと締め付ける。

熱い塊が、彼女の身体の奥へと注ぎ込まれていく。

恵子は、もうぐったりとして、俺の腕の中で安堵の息を吐いた。

俺は、彼女の汗ばんだ髪を撫で、額にキスを落とした。

恵子の瞳は、まだ快楽に蕩けていたが、その奥には、微かな不安の色が宿っているかのようだった。

だが、もう引き返せない。

絡み合う糸は、さらに複雑に、深く絡み合っていく…

翌日、俺と浩二は、互いの秘書を伴って顔を合わせた。

恵子は、普段と変わらぬプロフェッショナルな顔で、しかしその瞳の奥には、微かな翳りを宿しているかのようだった。

裕美は、いつものように艶やかな笑みを浮かべ、俺に視線を投げかける。その視線に、俺の身体の奥がざわめいた。

「では、今日から、秘書の交換ということで」

浩二の声が、重々しく響く。

恵子の手が、小さく震えているのが分かった。

俺は、恵子の肩にそっと手を置く。

彼女は、俺の指先に、縋るように触れた。

「恵子、頼んだぞ。浩二のことは、俺だと思ってサポートしてやってくれ」

俺は、恵子の瞳を見つめ、精一杯の優しい言葉をかけた。

恵子は、涙を堪えるように唇を噛み締め、小さく頷いた。

その姿に、俺の胸は再び締め付けられる。

浩二は、裕美の腰に手を回し、俺たちの前へと連れてくる。

裕美のグラマーな身体が、俺の視線を釘付けにする。

「翔太、裕美を頼むぞ。彼女は優秀な秘書だ。そして……お前の期待には、きっと応えてくれるだろう」

浩二の言葉は、まるで俺の欲望を見透かしているかのような響きを帯びていた。

裕美は、艶やかな笑みを浮かべ、俺に手を差し出した。

「竹内社長。今日から、どうぞよろしくお願いします。精一杯、お力になれるよう努めます」

その声は、どこか甘く、俺の心を誘うかのようだった。

俺は、裕美の手を握る。

その指先から伝わる、熱と、しっとりとした感触に、俺の身体の奥が熱くなるのを感じた。

俺たちの視線が絡み合った瞬間、電流が走った。

新たな関係が、今、始まったのだと、俺は直感した。

恵子と裕美、二人の女の間で、俺の欲望は、どこまで深まるのだろうか。

そして、この複雑に絡み合った糸の先に、一体何が待ち受けているのだろうか。

俺は、その答えを知ることに、すでに抗えないほど惹きつけられていた。

翌日から、俺と裕美の新たな関係が始まった。

裕美は、恵子とは全く違うタイプの秘書だった。

恵子が細やかな気配りで俺を支えてくれるとすれば、裕美は、その成熟した魅力で、俺の男としての本能を刺激してくる。

会議中、資料を渡す際に、ふと触れる彼女の指先や、コーヒーを差し出す際に、わずかに前かがみになった時に見える胸元の谷間。

その一つ一つが、俺の心をざわめかせた。

初めて二人きりでオフィスに残った夜、俺は裕美に、残業を装うよう指示した。

静まり返ったオフィスに、裕美のハイヒールの音が響く。

彼女は、俺のデスクの前に立つと、艶やかな笑みを浮かべた。

その表情は、昼間のビジネスライクなそれとは全く違う、獲物を前にした獣のような、獰猛さを秘めていた。

「翔太さん、何かご用でしょうか?」

裕美の声は、普段よりも一層低い。

その言葉の響きに、俺の全身の毛穴がざわめく。

俺は立ち上がり、裕美の身体をゆっくりと引き寄せた。

彼女の纏う香水の匂いが、俺の鼻腔をくすぐる。

それは、恵子のシャンプーの匂いとは違う、大人の女の、甘く濃厚な香りだった。

「ああ、用があるさ。お前と、二人きりになる用事がな」

俺の言葉に、裕美はくすりと笑った。

その笑い声は、どこか挑発的で、俺の欲望を煽る。

俺は、裕美の唇を貪るように塞ぎ、舌を絡めた。

恵子の蜜とは違う、濃厚で、どこか苦味を帯びた、大人の蜜の味。

裕美の舌は、俺の舌を迎え撃つように絡みつき、さらに深く、絡み合っていく。

オフィスに響くのは、俺たちの息遣いと、唇が絡み合う湿った音だけ。

カツン、カツンと、遠くで秒針が時を刻む音だけが、現実との繋がりをかろうじて保っているかのようだった。

裕美の手が、俺のシャツのボタンに触れる。

その指先が、ゆっくりとボタンを外していく。

一つ、また一つと、ボタンが外れていくたびに、俺の胸が高鳴った。

シャツがはだけ、俺の胸板があらわになる。裕美は、その胸に顔を埋め、熱い吐息を漏らした。

「翔太さん……」

その声は、昼間のオフィスで見せる、プロフェッショナルな響きとは全く違う、甘く、誘うような声だった。


俺は、裕美のビジネススーツのジャケットに手をかけた。

それを脱がせると、その下に現れたのは、タイトなブラウス。


豊かな胸の膨らみが、ブラウスの生地を押し上げている。

俺は、そのブラウスのボタンを一つずつ外していく。

裕美の指が、俺の髪に絡みつき、グッと引き寄せられる。

「んんっ……翔太さん……だめ……」

裕美の声は、戸惑っているかのようだった。

ブラウスがはだけ、その下に現れたのは、黒いレースのブラ。


豊満な胸元が、ブラの中で大きく揺れる。

その先端は、すでに固く、熱を帯びていた。

俺は、その熱い先端を唇で含み、優しく吸い上げた。

裕美の身体が、大きく弓なりにしなる。

「んんっ……あぅ……翔太さん……」

裕美の喘ぎ声が、オフィスに響き渡る。

俺は、裕美のスカートのファスナーに手をかけた。

ゆっくりと下ろしていくと、その下に現れたのは、黒いストッキングに包まれた太もも。

俺は、ストッキングの縁を指でなぞり、ゆっくりと捲り上げていく。

その下に現れた、しっとりとした肌の感触に、俺の指先が痺れる。

裕美は、俺の視線を受け止めながら、自らデスクに浅く腰掛けた。


その姿勢は、まるで俺を受け入れる準備をしているかのようだった。

俺は、裕美の足の間に入り込み、そのスカートをさらに捲り上げた。


真っ黒なレースのショーツが、彼女の肌に食い込むようにぴったりと張り付いている。

そこから、わずかに湿った熱気が伝わってきた。

「裕美……」

俺は、そのレースのショーツの上から、裕美の秘部を撫でた。

裕美の身体が、ビクンと大きく震える。


彼女は小さな悲鳴のような声を漏らし、俺の首に腕を回してしがみついてきた。

その指先は、俺の背中に食い込むほどだった。

「あん……翔太さん……」

裕美の声は震えていたが、その瞳の奥には、抵抗よりも深い欲望の色が宿っていた。

その言葉が、俺の興奮をさらに煽る。俺は裕美の耳元に唇を寄せ、低い声で囁いた。


「誰もいない。大丈夫だ、裕美」

俺は迷わず、裕美のショーツに指をかけた。

するりと下ろしていくと、濃厚な甘い香りが一層強くなる。


そこに現れたのは、熟れた果実のようにふっくらとした、淡い桃色の花弁。

しっとりと濡れていて、今にも蜜が溢れ出しそうだった。

俺は、その柔らかい感触に指を滑らせる。

「ひっ……!」

裕美が、大きく息を呑んだ。

その身体は、全身が震え、俺の胸に顔を埋めた。

俺は、その花弁をゆっくりと開かせ、その奥へと指を差し入れた。

裕美の身体が、痙攣するように震え始める。

彼女の足が俺の腰に絡みつき、さらに奥へと導くかのように締め付けてきた。

「んんっ……あぅ……翔太さん……やめ……あん……」

その矛盾した言葉が、俺の欲望を加速させた。

裕美の抵抗は、俺にとっては快楽のサインだった。

俺は、さらに深く、指を動かした。

裕美の身体から、甘い蜜が溢れ出し、俺の指を濡らしていく。

その熱と湿り気が、俺の指先にまとわりつく。

俺は、その蜜を指ですくい取り、裕美の唇に押し付けた。

裕美は、半ば無意識のうちに、その指を舐めとった。

その行為が、俺の心臓を鷲掴みにする。

「いい女だな、裕美・・・」

俺の言葉に、裕美の身体がさらに震えた。

彼女の瞳には、涙が浮かんでいたが、それは悲しみではなく、快楽のあまりの揺らぎだと俺は知っていた。

俺は、裕美を抱き上げたまま、ソファーへと移動した。

オフィスに設置された、打ち合わせ用の簡素なソファーだが、今夜は俺たちの秘密の舞台となる。

裕美をソファーに横たえると、彼女は自らスカートをさらに捲り上げ、俺を受け入れる準備をするかのように、足を開いた。

俺は、彼女の太ももの内側をゆっくりと撫で上げる。

その肌の柔らかさ、その下の熱が、俺の欲望をかき立てる。

その豊満な曲線、柔らかな膨らみ、そして、熱を帯びた奥深く。全てが俺を狂わせる。

俺の指が、裕美の肌の上をゆっくりと這いずるたびに、彼女の身体が小刻みに震えるのが分かった。

「はぁ……翔太さん……」

裕美の呼吸が荒くなる。俺は彼女の耳元に唇を寄せ、囁いた。

「裕美、もっと感じてみろ……俺に、全てを晒け出せ」

裕美の瞳は、快楽に蕩けていた。焦点が合わず、どこか遠くを見つめている。

彼女の身体が、俺の言葉に反応するように、さらに熱を帯びた。

その小さな吐息が、俺の顔に熱くかかる。

裕美の指が俺の髪に絡みつき、グッと引き寄せられる。

俺は裕美の唇を再び貪り、その全てを吸い尽くすかのように、深く、深く口付けた。

そして、俺は裕美の上に覆いかぶさり、彼女の熱い奥へとなだれ込んだ。

裕美の身体が大きく跳ね、快楽の絶叫が喉の奥で押し殺された。

ヒュー、ヒューと、荒い呼吸が俺の耳に届く。

その度に、裕美の秘部が俺のものを締め付ける。

何度も、何度も、深く、強く、俺は裕美の身体を貪った。

彼女の吐息が、甘い呻き声へと変わっていく。

「んっ……んんっ……翔太さん……だめ……もう……」

その声に、俺はさらに深く突き上げた。

互いの身体がぶつかり合う鈍い音と、粘りつくような嬌声が、静かなオフィスに響き渡る。

快感が、脳の奥深くを痺れさせる。裕美の身体が、俺の動きに合わせて小刻みに震え、やがて大きく弓なりにしなった。

「あっ……ああああ……っ!」

裕美の声が、オフィスに響き渡る。

その瞬間、彼女の身体が大きく痙攣し、俺を奥へと締め付けた。

俺もまた、その快感の波に抗えず、裕美の奥で、全てを解放した。

熱い塊が、裕美の身体の奥へと注ぎ込まれていく感触が、俺の全身を駆け巡る。

裕美の身体は、もうぐったりとして、俺の腕の中で安堵の息を吐いた。

疲労感と、満たされた快感が、二人の身体を支配する。

俺は裕美の隣に横たわり、彼女の髪を撫でた。

裕美は俺の腕の中で、安堵の息を吐いていた。

「裕美……」

「はい、翔太さん……」

二人の間に言葉は少なかったが、ビジネスパートナーという枠を超えた、男と女の本能的な繋がりだった。

そして、この関係は、俺の生活に新たな刺激と、言いようのない背徳感をもたらしていた。

恵子への愛着と、裕美への渇望。相反する感情が、俺の心の中で渦巻いていた。

俺は、この新たな局面が、俺の人生に何をもたらすのか、その行方を見極めることに、すでに心を奪われていた。

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