体験談

老教授の春:知られざる渇望と、若き司書の甘い誘惑 第3章:肌触りの記憶と、揺れる理性

久美子の指先が私の手のひらをなぞった瞬間、私の世界は一変した。あの震えるような雨の夜の密会で、私たちは言葉を交わすよりも雄弁に、互いの感情を伝え合った。彼女の「私の、全てを……」という言葉は、私の胸の奥底に熱い炎を灯し、これまで理性で固く閉ざしていた扉を、大きく開け放った。

バーを出た後も、雨は激しく降り続いていた。私たちは相合傘で駅へと向かった。傘の内側は、私たち二人だけの、密やかな空間だった。久美子の肩が、私の腕に触れる。その柔らかい感触に、私の心臓は激しく高鳴った。

「小野先生、傘、ありがとうございます。」

久美子が、上目遣いで私を見上げた。その瞳は、濡れた宝石のようにキラキラと輝いていた。私は、彼女の潤んだ唇に吸い寄せられそうになった。衝動的に、その唇に触れたい。その欲望が、私の全身を支配した。

しかし、私はぐっと堪えた。まだ、公衆の面前だ。それに、この大切な時間を、衝動的な行動で壊したくなかった。私は、精一杯の平静を装って、彼女の質問に答えた。

「いえ、どういたしまして、久美子さん。風邪を引いてしまっては大変ですから。」

駅に着き、私たちは改札で別れた。彼女の背中を見送りながら、私の心は、あの傘の下での密着した空間と、久美子の肩の柔らかい感触の余韻に浸っていた。それは、これまで私が経験したことのない、生々しい肉体的な記憶だった。

書斎に戻っても、私の頭の中は久美子のことでいっぱいだった。雨に濡れた彼女の髪の匂い、肩の柔らかさ、そして、あの時触れた指先の感触が、鮮明に脳裏に焼き付いて離れない。論文の資料を開いても、文字が頭に入ってこない。私は、自分の手のひらをじっと見つめた。そこに、まだ久美子の柔らかな肌の感触が残っているかのようだった。

その夜、私はなかなか寝付けなかった。ベッドに横になっても、久美子の姿が目に焼き付いて離れない。彼女の白い首筋、しなやかな身体、そして、あの時触れそうになった唇。私の理性は、もはやその役割を果たしていなかった。私は、これまで経験したことのない、強い性的欲求に駆られていた。

翌日、私は大学の講義中も、上の空だった。学生たちの真剣な眼差しが、なぜか久美子の澄んだ瞳と重なる。私の言葉は、どこか宙に浮いているような感覚だった。講義後、研究室に戻ると、私はすぐに久美子にメッセージを送った。

「久美子さん、昨日はありがとうございました。あの後、風邪など引かれていませんか? 私も、久美子さんのおかげで、素晴らしい時間を過ごすことができました。」

数分後、彼女からの返信が届いた。

「小野先生、ご丁寧にありがとうございます。私も、無事に帰宅いたしました。先生も、体調を崩されないよう、お気をつけください。私も、先生とのお話、本当に楽しかったです。」

彼女の丁寧な言葉遣いは、いつも通りだったが、その行間には、昨夜の密会の余韻が確かに感じられた。私は、次にいつ彼女に会えるのか、そればかりを考えていた。

一週間後、私たちは再び会うことになった。今回は、私が提案した、少し郊外にある植物園だった。温室の中なら、雨を気にせず、ゆっくりと過ごせるだろうと考えたのだ。

植物園の温室は、熱帯植物が鬱蒼と茂り、独特の湿気と甘い香りに満ちていた。色とりどりの花々が咲き乱れ、まるで異世界に迷い込んだような感覚だった。

「わぁ……素敵ですね、小野先生!」

久美子が、目を輝かせながら言った。彼女の顔には、心からの喜びが満ち溢れている。その無邪気な笑顔に、私の心は温かくなった。

私たちは、ゆっくりと温室の中を歩いた。珍しい植物の前で立ち止まり、その生態について語り合う。久美子の知識は、植物学にまで及んでいるのかと、私は感心した。

「この植物の葉の形は、まるで人の手のようですね。不思議です。」

久美子が、ある植物の葉を指差しながら言った。私は、その葉をじっと見つめた。確かに、それは人の手のひらのようだった。その時、久美子の指先が、私の手の甲に触れた。一瞬だけ、触れ、すぐに離れていったが、その温もりは、私の全身に電流を走らせた。

私は、彼女の手を取りたい衝動に駆られた。この温室の蒸し暑い空気と、甘い植物の香りが、私の理性を麻痺させていく。私は、彼女の指先を、そしてその柔らかな掌を、私の手のひらで包み込みたいと強く願った。

「小野先生……?」

久美子が、心配そうに私を見上げた。私の表情に、何か異変を感じたのかもしれない。私は、慌てて視線を逸らした。

「いえ、なんでもありません。ただ、この植物の生命力に、感動しましてね。」

私は、無理やり平静を装った。だが、私の心臓は、激しく鼓動を打っていた。久美子の身体に対する私の執着は、もはや隠しきれないほどに膨れ上がっていた。

温室の中央にあるベンチに座り、私たちは休憩した。久美子の隣に座ると、彼女から漂う、微かな石鹸の香りが、私の鼻腔をくすぐった。その香りは、私の神経を刺激し、彼女の柔らかな肌、しなやかな身体を、ありありと想像させた。

「小野先生は、植物にも詳しいのですね。」

久美子が、にこやかに言った。その声は、どこか甘く、私の耳朶をくすぐった。

「いえ、詳しいというほどではありませんよ。ただ、生命の神秘には、昔から興味がありましたから。」

私は、精一杯平静を装って答えた。しかし、私の視線は、無意識のうちに、久美子の柔らかな膝に吸い寄せられていた。ワンピースの裾から覗く、白い肌。私は、そこに触れたいという衝動を抑えきれなかった。

「久美子さん……」

私は、思わず彼女の名前を呼んだ。久美子が、私の方に顔を向けた。その瞳は、期待と、そして、かすかな不安を宿していた。

私は、ゆっくりと、彼女の膝へと手を伸ばした。私の指先が、彼女のワンピースの生地に触れる。その柔らかい感触に、私の心臓は激しく高鳴った。久美子は、息を呑んだ。彼女の身体が、微かに震えるのが分かった。

私は、ゆっくりと、彼女の膝を撫でた。その柔らかな感触に、私の全身に電流が走った。彼女の肌の温もりが、私の指先から伝わってくる。私は、彼女の膝から、ゆっくりと、そして優しく、太ももへと手を滑らせた。

「小野先生……?」

久美子の声は、か細く、そして、かすかに震えていた。彼女の表情は、戸惑いと、そして、かすかな恍惚感が入り混じっていた。

温室の蒸し暑い空気と、甘い植物の香りが、私たち二人を包み込む。私は、もう理性を保つことができなかった。私の欲望は、久美子の身体へと、猛烈に引き寄せられていた。私は、彼女の肌に、もっと深く触れたいと願った。その柔らかな太ももを、私の手で包み込みたい。その衝動が、私の胸の中で、渦巻いていた。

久美子は、私の手から逃れることもなく、ただじっと、私の顔を見つめていた。その瞳には、諦めと、そして、私への全てを委ねるかのような、深い信頼が宿っていた。私は、その信頼を裏切りたくないと思った。しかし、同時に、この抗いようのない欲望を、もう抑え込むこともできないことを知っていた。

私は、ゆっくりと、彼女の顔に近づいた。久美子は、目を閉じ、私の唇を受け入れるかのように、わずかに顔を上げた。私の唇が、彼女の柔らかな唇に触れる。それは、まるで、長年渇いていた喉に、一滴の雫が落ちるような感覚だった。甘く、柔らかく、そして、抗いようのないほど魅力的だった。

そのキスは、長く、そして深く続いた。私の舌が、彼女の口内に滑り込む。久美子の舌が、私の舌に絡みつく。私たちの呼吸は乱れ、温室の湿気と、甘い香りが、私たち二人の熱をさらに高めていく。

私は、久美子の身体を、もっと強く抱きしめたいと願った。その柔らかな曲線、温かい肌。その全てを、私のものにしたい。欲望は、もはや知的な探求とは全く異なる、生々しい、本能的なものだった。私は、このまま、彼女を抱きしめ、どこか二人きりになれる場所へ連れて行きたい。その衝動が、私の全身を支配していた。

久美子の腕が、ゆっくりと私の首に回された。彼女の細い指が、私の髪を優しく撫でる。その仕草に、私の理性は完全に崩壊した。私は、彼女の唇から、ゆっくりと顔を離した。久美子の頬は、赤く染まり、その瞳は、熱く潤んでいた。

「久美子さん……」

私の声は、ひどく掠れていた。久美子は、息を切らしながら、私の顔を見つめていた。その瞳は、私への全てを委ねるかのように、真っ直ぐに私を見つめていた。私は、彼女のその瞳に、ただただ吸い込まれるしかなかった。この瞬間、私の人生は、完全に久美子によって塗り替えられていた。この熱い欲望は、一体どこへ向かうのだろうか。私は、まだ見ぬ未来に、期待と、そして、抗いようのない興奮を覚えているのだった。

植物園でのキスは、私の人生における、まさしく転換点だった。久美子の唇の柔らかさ、その口内に広がる甘い香り、そして、彼女の舌が私の舌に絡みつく感触。それら全てが、私の知的な世界を打ち破り、生の欲望を剥き出しにした。温室を出る頃には、私の理性の堅固な壁は、完全に崩れ去っていた。

植物園から駅までの道のりは、二人とも無言だった。だが、その沈黙は決して不快なものではなく、むしろ、キスによって深まった親密さを物語っていた。私の手のひらは、久美子の指先と絡み合ったままで、その温かさが、私の全身を熱く満たしていた。

駅で別れる際、久美子が私を見上げた。その瞳は、まだかすかに潤んでおり、口元には、はにかんだような微笑みが浮かんでいた。

「小野先生……今日は、ありがとうございました。」

彼女の声は、先ほどまでのキスで、少し掠れていた。その声が、私の心臓を激しく揺さぶる。

「久美子さん、こちらこそ……。本当に、ありがとうございました。」

私は、精一杯の笑顔を作った。私たちは、互いの手を離し、別々の改札へと向かった。彼女の背中が見えなくなるまで、私はずっとその場に立ち尽くしていた。私の全身は、まだ久美子の肌の温もりの余韻に浸っていた。

書斎に戻ると、私はすぐにシャワーを浴びた。だが、いくら肌を擦っても、久美子の唇の感触が、私の口元から離れない。その甘い記憶が、私の肌を、さらに熱くする。私は、鏡に映る自分の顔を見た。その表情は、これまで見たことのないほど、生気に満ち溢れていた。長年、知の探求だけが私の喜びだと思ってきた。だが、今、私の心は、久美子という一人の女性によって、完全に支配されていた。

その夜、私は久美子にメッセージを送った。

「久美子さん、今夜は、なかなか寝付けそうにありません。あなたのことを、ずっと考えています。」

数分後、彼女からの返信が届いた。

「小野先生、私もです。先生の唇の感触が、まだ残っているような気がして……」

彼女のメッセージに、私の心臓は激しく高鳴った。彼女も、私と同じ気持ちでいてくれたのだ。その夜、私たちは、深夜までメッセージを交わした。キスについて、互いの感情について、そして、これから二人の関係がどうなっていくのかについて。

「小野先生、私、先生のことが、もっと知りたいです。先生の、全てを……」

久美子のメッセージに、私は胸を締め付けられた。彼女は、私の知性だけでなく、私の人間性、そして、私の奥底に潜む感情の全てを知りたいと願っているのだ。それは、私が彼女に抱く感情と、全く同じものだった。

「久美子さん。私も、あなたを、もっと深く知りたい。あなたの、全てを、この手で感じたい。」

私のメッセージに、久美子からの返信はすぐに届いた。

「先生……」

その一言だけだったが、そこに込められた感情は、私の心に深く響いた。私たちは、互いに、もう後戻りできない場所まで来てしまったのだ。

次のデートは、週末の夜に、久美子の提案で、彼女の自宅で行われることになった。彼女は、「手料理を振る舞いたい」と言ってくれた。その誘いに、私の心は、期待と興奮で爆発しそうだった。彼女の自宅。それは、私たちの関係が、新たな段階へと進むことを意味していた。

約束の日、私は、いつもより念入りに身だしなみを整えた。新しいシャツに袖を通し、髪を整える。鏡に映る自分は、どこか浮かれていた。まるで、初めての恋に落ちた少年のような気分だった。

久美子のマンションは、都心から少し離れた、静かな場所に建っていた。オートロックを解除し、エレベーターで彼女の部屋の階へと向かう。心臓が、ドクドクと音を立てていた。

ドアの前に立つ。深呼吸をして、チャイムを鳴らした。数秒後、ドアがゆっくりと開いた。

そこに立っていたのは、エプロン姿の久美子だった。髪はアップにまとめられ、顔には、はにかんだような微笑みが浮かんでいる。その姿は、これまで見てきた知的な久美子とは、また違う魅力に満ち溢れていた。それは、まるで、彼女の秘密のベールが、ゆっくりと剥がされていくような感覚だった。

「小野先生、いらっしゃいませ。」

彼女の声は、いつもより少し甘く、私の耳朶をくすぐった。部屋の中からは、美味しそうな料理の匂いが漂ってくる。

「久美子さん……ありがとうございます。お邪魔します。」

私は、精一杯の笑顔で答えた。部屋に入ると、そこは、久美子の個性で満たされていた。壁一面には、やはり本棚があり、文学書や歴史書がぎっしりと並んでいた。そして、棚の片隅には、可愛らしい植物が飾られていた。彼女の部屋は、彼女の知的な好奇心と、穏やかな生活が融合した、そんな場所だった。

リビングには、温かい食卓が用意されていた。テーブルには、彩り豊かな手料理が並んでいる。その全てが、久美子が私のために作ってくれたものだと思うと、胸が熱くなった。

「わぁ……素晴らしいですね、久美子さん! まるでレストランのようです。」

私は、正直な感想を述べた。久美子は、嬉しそうに微笑んだ。

「お口に合うか分かりませんが、どうぞ召し上がってください。」

私たちは、食卓に着き、乾杯した。久美子が選んでくれたワインは、フルーティーで、心地よく私の舌を刺激した。料理は、どれも繊細な味付けで、彼女の丁寧な性格が表れているようだった。

食事をしながら、私たちは、たわいもない会話を交わした。仕事のこと、休日の過ごし方、そして、子供の頃の思い出。これまで、私たちが話してこなかった、個人的な話題に花が咲いた。

「小野先生は、子供の頃、どんなお子さんだったんですか?」

久美子が、興味深そうに尋ねた。

「私は、どちらかというと、内気な子供でしたね。いつも、本ばかり読んでいました。外で遊ぶよりも、書物の中に、無限の喜びを見出していましたから。」

私の言葉に、久美子はくすりと笑った。

「なんだか、想像できます。でも、今の先生は、とても魅力的ですよ。」

彼女の言葉に、私の頬が熱くなる。久美子の温かい視線が、私の心を包み込んだ。それは、これまで私が誰からも向けられたことのない、優しい眼差しだった。

食事を終え、私たちはリビングでくつろいだ。久美子が、静かなジャズのCDをかけた。その音色が、私たちの会話を、より親密なものにした。

「小野先生、今日は、本当にありがとうございました。先生とこうして、ゆっくりお話しできて、とても幸せです。」

久美子が、私の隣に座りながら、優しく言った。その声は、甘く、私の心を蕩けさせた。

「久美子さん……私も、あなたといる時間が、何よりも大切です。」

私は、彼女の手を取り、そっと握りしめた。久美子の指先が、私の指に絡みつく。その温もりと柔らかさが、私の全身を熱くした。

時計の針は、すでに深夜を指していた。窓の外は、真っ暗な闇に包まれている。私たちは、言葉を交わすよりも雄弁に、互いの感情を伝え合っていた。久美子の瞳が、私の瞳を見つめる。その瞳は、何かを求めているかのように、私を見つめていた。

私は、ゆっくりと、彼女の顔に近づいた。久美子は、目を閉じ、私の唇を受け入れるかのように、わずかに顔を上げた。私の唇が、彼女の柔らかな唇に触れる。それは、先日のキスよりも深く、そして、情熱的なものだった。

私の手が、久美子の背中に回された。彼女の身体が、私の胸に密着する。その柔らかい感触に、私の心臓は激しく高鳴った。私は、彼女の首筋に顔を埋めた。久美子の髪から漂う、甘い匂い。その匂いが、私の理性を完全に奪い去る。

私たちは、互いの呼吸を乱しながら、熱いキスを続けた。久美子の手が、私のシャツの襟を掴む。その指先が、私の肌をかすめるたびに、私の全身に電流が走った。

私は、彼女の身体を、もっと強く抱きしめたいと願った。このまま、彼女と一つになりたい。その生々しい欲望が、私の胸の中で、激しく渦巻いていた。夜は、まだ始まったばかりだった。久美子の部屋の静寂が、私たちの熱い吐息を、そっと包み込んでいた。私たちは、もう後戻りできない場所まで来てしまったのだ。この夜が、私たちの関係に、一体何をもたらすのだろうか。私は、まだ見ぬ未来に、期待と、そして、抗いようのない興奮を覚えているのだった。

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