体験談

老教授の春:知られざる渇望と、若き司書の甘い誘惑 第2章:雨の日の密会と、濡れた吐息、募る衝動

図書館でのデートは、私の心に新たな感情の波紋を広げた。久美子の知性、そして彼女の指先が古書をなぞる仕草。その全てが、私の中に知的な尊敬と、抗いがたい肉体的な渇望を同時に呼び起こした。書斎に戻ってからも、私の思考は久美子のことで占められていた。論文の執筆も手につかず、私はただ、彼女とのメッセージのやり取りを何度も読み返した。

数日後、再び久美子からメッセージが届いた。

「小野先生、先日お話しした近代文学の議論、もう少し深く掘り下げてみたいのですが、いかがでしょうか?」

彼女からの誘いに、私の心は躍った。知的な探求を続ける喜びと、久美子に会えるという期待。二つの感情が、私の胸を熱くする。

「もちろんです、久美子さん。ぜひ、そのテーマについて、じっくりお話しましょう。どこか、静かで落ち着いた場所がいいですね。」

私はすぐに返信した。久美子からの返信は、私が予想していたよりも早く届いた。

「ありがとうございます、小野先生。では、今度の日曜日に、私がよく利用する小さなカフェはいかがでしょうか? 文学に関する書籍もたくさん置いてあるので、きっと先生にも気に入っていただけると思います。」

彼女の提案に、私は迷わず頷いた。久美子が選ぶ場所なら、どこでも良かった。重要なのは、彼女と二人で、時間を過ごせることだった。

約束の日曜日。私は、いつもより早く家を出た。約束のカフェは、都心から少し離れた、静かな住宅街の中にひっそりと佇んでいた。外観は、蔦が絡まる古びた洋館のようで、そのレトロな雰囲気が、久美子らしいと感じた。

カフェの扉を開けると、コーヒーの香ばしい匂いと、静かなジャズの音色が私を迎えた。店内には、壁一面に本棚が並び、文学書がぎっしりと詰まっていた。

「小野先生、こちらです!」

窓際の席で、久美子が私に手招きしていた。彼女は、ベージュのワンピースを身につけていた。その色が、彼女の白い肌を一層際立たせている。私は、彼女の元へと足を進めた。

「久美子さん、今日も素敵ですね。」

私は、自然とそんな言葉を発していた。久美子は、少しはにかんだように微笑んだ。

「ありがとうございます、小野先生。先生も、今日はいつもよりカジュアルな雰囲気で、とても素敵です。」

私が着ていたのは、普段はあまり着ない、カジュアルなジャケットだった。彼女の言葉に、私は少し気恥ずかしさを感じたが、同時に嬉しさも込み上げてきた。

私たちは、席に着き、コーヒーを注文した。そして、早速、近代文学の議論を始めた。

「私は、漱石の『こころ』に描かれている『先生』と『K』の関係に、現代社会における孤独の問題が色濃く反映されているように感じます。小野先生は、いかがお考えですか?」

久美子が、真剣な眼差しで私に問いかけた。その澄んだ瞳は、まるで文学作品の深淵を覗き込んでいるかのようだった。

「久美子さんのご意見、大変興味深いです。私も、あの作品には、当時の知識人たちが抱えていた葛藤や、近代化の波の中で失われていく人間関係のあり方が描かれているように思います。特に、『先生』が抱える孤独は、現代社会においても普遍的なテーマとして捉えられますね。」

私たちは、時間を忘れて文学の世界に没頭した。言葉を交わすたびに、私たちの思考は深く繋がり、互いの知性に深く感銘を受けた。カフェのBGMが、心地よく私たちの会話に溶け込んでいく。

しかし、私の意識は、文学の議論だけには留まらなかった。久美子の唇が、コーヒーカップに触れるたびに、私は彼女の柔らかな唇を想像した。彼女が、本に視線を落とすたびに、その首筋が僅かに露わになる。私は、その白い肌に、自分の指先を伸ばしたい衝動に駆られた。

「小野先生、こちらの本も面白いですよ。」

久美子が、隣の棚から一冊の本を取り出し、私に差し出した。彼女の手が、私の手の甲に触れる。またしても、あの指先の触れ合い。ヒュッと、私の心臓が音を立てた。全身に、微かな電流が走るような感覚。私は、その温もりと柔らかさに、抗いようのないほど惹きつけられていた。

「ああ、ありがとうございます、久美子さん。」

私は、慌てて本を受け取った。だが、私の視線は、未だ彼女の指先に釘付けだった。その細く、しなやかな指先が、本の表紙を滑る。私は、その指が、私の肌をなぞる瞬間を想像した。

私の心は、これまで経験したことのないほど、久美子の身体に執着していた。それは、知的な会話を交わすたびに、より強固なものになっていく。彼女の知性が、私の中に潜む本能的な欲望を、まるで解き放つかのように刺激するのだ。

「この作家の作品は、女性の内面描写が非常に繊細で、共感できます。」

久美子が、本のページを捲りながら言った。その声は、どこか甘く、私の耳朶をくすぐった。私は、彼女の言葉に頷きながらも、その柔らかな横顔をじっと見つめていた。彼女の髪から漂う、微かなシャンプーの香り。その匂いが、私の理性をさらに揺さぶる。

「久美子さん……」

私は、思わず彼女の名前を呼んだ。久美子が、顔を上げて私を見る。その瞳は、何かを期待しているかのように、私を見つめていた。私は、その瞳の中に、自分の欲望が映し出されているのを感じた。

沈黙が、私たちを包み込む。カフェのBGMだけが、静かに流れている。私は、このまま、この沈黙を破って、彼女に触れてしまいたいという衝動に駆られた。その柔らかな頬に触れ、その唇に、私の唇を重ねたい。そんな生々しい欲望が、私の胸の中で、渦巻いていた。

しかし、私は、その衝動を必死で抑え込んだ。まだ、早い。まだ、この関係を壊したくない。私は、深呼吸をして、平静を装った。

「その作家の作品は、私も大変興味があります。今度、じっくり読んでみますよ。」

そう言って、私は無理やり話題を逸らした。久美子は、私の言葉に、少し残念そうな表情を見せたように感じた。しかし、すぐに笑顔に戻り、「ぜひ、読んでみてください」と言った。

その後も、私たちは穏やかに会話を続けた。だが、私の心の中では、あの瞬間、久美子に触れることができなかった後悔と、募り続ける彼女への欲望が、激しく渦巻いていた。

カフェを出て、私たちは駅へと向かった。夕暮れの街並みが、オレンジ色に染まっている。

「今日は、本当にありがとうございました、小野先生。とても楽しい時間でした。」

久美子が、いつもと変わらぬ笑顔で言った。だが、その笑顔の奥に、何か物足りなさを感じているような気がして、私の胸は締め付けられた。

「いえ、私も、久美子さんのおかげで、素晴らしい時間を過ごすことができました。また、近いうちにお会いしましょう。」

私は、精一杯の笑顔で答えた。久美子は、軽く頭を下げると、改札を通り抜けていった。その背中を見送りながら、私の心は、まだあのカフェでの出来事に囚われていた。

私は、自分の手のひらを見つめた。そこに、まだ久美子の指先の温もりが残っているかのようだった。その柔らかな感触が、私の心に、抗いようのない渇望を呼び起こす。

「久美子さん……」

再び、彼女の名前を呟いた。私は、これまで経験したことのない感情の奔流に、ただただ立ち尽くすしかなかった。知的な繋がりだけでは、もう物足りない。私は、久美子の身体を求め始めていた。この新たな欲望が、私と彼女の関係を、一体どこへと導いていくのだろうか。私は、まだ見ぬ未来に、期待と、そして、ほんの少しの不安を抱えながら、夜空を見上げていた。

カフェでの文学談義の後、私の久美子への想いは、一層募るばかりだった。知的な刺激だけでは満たされない、もっと深い、本能的な渇望が、私の心の中で渦巻いていた。夜な夜な、書斎の机に向かいながらも、私の視線は手元の原稿ではなく、スマートフォンの画面に吸い寄せられた。彼女からのメッセージを待つ日々は、まるで砂漠を彷徨う旅人のようだった。

ある日の午後、外は激しい雨が降っていた。窓を叩きつける雨音は、私の心の焦燥感を一層煽るかのようだった。その時、スマートフォンが震えた。久美子からのメッセージだった。

「小野先生、大変な雨ですね。こんな日は、読書でもしながら、静かに過ごすのが一番ですね。」

彼女のメッセージは、いつも通り穏やかだったが、なぜか私の心に、抗いようのない衝動を呼び起こした。この雨の中、彼女に会いたい。その思いが、私の胸を締め付けた。

「久美子さん、本当にすごい雨ですね。もし差し支えなければ、この雨の中、少しだけお話しできませんか? 近くに、静かで落ち着けるバーがあるのですが……」

私は、衝動的にメッセージを送った。自分でも驚くほど、大胆な誘いだった。しかし、この募る想いを、もう抑え込むことはできなかった。数分後、彼女からの返信が届いた。

「小野先生、お誘いありがとうございます。こんな雨の日だからこそ、お話しできることもあるかもしれませんね。では、お言葉に甘えて、伺わせていただきます。」

彼女の返信に、私の心臓は高鳴った。まさか、承諾してくれるとは。私は、逸る気持ちを抑えながら、身だしなみを整え、傘を手に家を出た。

約束のバーは、薄暗く、ジャズの生演奏が流れる落ち着いた雰囲気の場所だった。私は、カウンターの奥の席に座り、久美子の到着を待った。ドアベルが鳴り、一人の女性が店に入ってくる。紺色のレインコートに身を包んだ久美子だった。雨粒が、彼女の髪の先でキラキラと輝いている。その姿は、まるで雨に濡れた花のようで、私の目を奪った。

「小野先生、お待たせいたしました。」

久美子の声は、雨音にかき消されそうだったが、その響きは私の心に深く届いた。彼女は、私の向かいの席に座った。

「雨の中、ありがとうございます、久美子さん。濡れていませんか?」

「ええ、大丈夫です。小野先生も、お風邪を召されませんように。」

私たちは、カクテルを注文し、静かにグラスを傾けた。店内は、ほどよい喧騒に包まれており、私たちの会話は、他の客に聞かれる心配はなかった。

「久美子さん、今日は、雨のせいか、いつもよりしっとりとした雰囲気で素敵ですね。」

私は、正直な気持ちを伝えた。久美子は、はにかんだように微笑んだ。

「小野先生も、普段の先生とはまた違った雰囲気で、とても新鮮です。」

彼女の言葉に、私の頬が熱くなる。私たちは、とりとめのない会話を続けた。しかし、その間にも、私の視線は、久美子の唇や、濡れた髪の毛、そして、グラスを握る白い指先に吸い寄せられた。バーの薄暗い照明が、彼女の肌を一層滑らかに見せる。

「そういえば、小野先生は、これまでお付き合いされた方はいらっしゃらないんですか?」

久美子が、不意に尋ねた。その問いに、私は少し戸惑った。これまで、自分の恋愛について語る機会などなかったからだ。

「ええ、私は長年、研究一筋で生きてきましたから……。正直なところ、そういう経験は、ほとんどありません。」

私は、正直に答えた。久美子は、私の言葉をじっと聞いていた。その瞳は、何かを理解しようとしているかのように、私を見つめていた。

「そうでしたか……。なんだか、先生らしいですね。」

彼女が、ふわりと微笑んだ。その笑顔に、私は安堵した。そして、同時に、彼女との距離が、少し縮まったような気がした。

「久美子さんも、これまで、色々な方と出会ってこられたのでしょうね。」

私は、彼女に問い返した。久美子は、少し寂しそうな表情を浮かべた。

「そうですね……。でも、なかなか、私の知的好奇心を満たしてくれる方には出会えなくて。皆さん、すぐに表面的な関係を求めてくるので……。」

彼女の言葉に、私は胸を締め付けられた。彼女もまた、私と同じように、深い繋がりを求めているのだ。そして、彼女が経験してきた孤独を、私は痛いほど理解できた。

「久美子さん……」

私は、思わず彼女の手に手を伸ばした。冷たいグラスを握る、彼女の細い指先。その指先に、私の温かい手が触れた。ピクッと、彼女の指先が反応する。私は、ゆっくりと、彼女の指を包み込んだ。彼女の指先は、ひんやりとしていたが、私の温もりで、少しずつ熱を帯びていく。

久美子は、驚いたように私を見上げた。その瞳は、揺らめくろうそくの炎のように、私の姿を映していた。

「小野先生……?」

彼女の声は、震えていた。私は、彼女の指先を、そっと撫でた。その柔らかな感触に、私の心臓は、激しく鼓動を打った。

「久美子さん……。私は、あなたと出会って、これまでの人生にはなかった感情を抱いています。それは、知的な刺激だけではなく……」

私は、言葉を探した。この感情を、どう表現すればいいのか。それは、まるで、長年閉ざされていた扉が、ゆっくりと開かれていくような感覚だった。

「あなたに、触れたい。あなたの全てを感じたいと……。」

私の言葉に、久美子は、息を呑んだ。彼女の頬が、赤く染まっていく。その瞳は、戸惑いと、そして、かすかな期待を宿していた。

店内には、ジャズの演奏が響き渡る。その音色だけが、私たち二人の間に流れる重い空気を、かき消すかのように鳴り響いていた。久美子の指先は、私の手のひらの中で、わずかに震えている。私は、その震えを感じながら、彼女の返事を待った。

久美子は、ゆっくりと、私の手から自分の指を抜いた。私の心臓は、ドクンと大きく鳴った。拒絶されるのか。私の衝動的な行動が、彼女を怯えさせてしまったのだろうか。

しかし、彼女は、私の手のひらをそっと掴み直した。そして、その指先で、私の手のひらを優しくなぞった。まるで、返事を促すかのように。

「小野先生……。私も、先生といると、不思議と心が落ち着きます。そして……」

久美子の声は、か細く、そして、かすかに震えていた。彼女は、視線を伏せ、何かを決心したように、ゆっくりと顔を上げた。

「私も、先生に、もっと知ってほしいと思っています。私の、全てを……」

彼女の言葉に、私の全身に、雷が落ちたような衝撃が走った。それは、期待と、そして、抗いようのない喜びだった。彼女の言葉は、私の胸の奥深くに、熱い炎を灯した。

私は、彼女の指先を、ゆっくりと、そして優しく握りしめた。その温もりは、私の心を、熱く満たした。雨音は、さらに激しく窓を叩きつける。だが、私たち二人の間には、静かで、しかし確かな繋がりが生まれていた。この雨の夜の密会が、私たち二人の関係を、全く新しい段階へと導いていく。私は、彼女の身体への執着が、もはや知的な探求とは切り離せない、不可分なものになっていることを痛感していた。この先、一体何が起こるのだろうか。私の心は、期待と、そして、抗いようのない欲望で、激しく揺れ動いていた。

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