
オンラインゲームの世界に足を踏み入れて、もう何年になるだろう。
現実世界では控えめな俺、杉山悟史も、ディスプレイの向こうでは一介のゲームクリエイターとして、日々キーボードを叩き、仮想世界を創造している。
そんな俺が、まさか出会い系アプリを使うことになるとは、数年前の自分には想像もつかなかった。
きっかけは単純な好奇心と、少しばかりの寂しさだった。
仕事柄、社内には女性もいるが、どうにも恋愛に発展するような気配はない。
友人に勧められて半信半疑で登録したアプリで、俺は運命的な出会いを果たす。
野村遥、24歳、イラストレーター。プロフィールの写真に写る彼女は、色素の薄い髪をゆるく巻いて、どこか儚げな雰囲気を纏っていた。
だが、俺の目を惹いたのは、その隣に書かれた趣味の欄。
『オンラインゲーム全般。特にMMORPGのやり込みは自信あり』
その瞬間、俺の心臓がドクンと跳ねた。
(これは……本物だ)
すぐにメッセージを送った。
「はじめまして。杉山悟史と申します。プロフィール拝見しました。僕もオンラインゲームが好きで、特にMMORPGは日々の糧です。もしよろしければ、お話ししませんか?」
遥からの返信は、俺が想像していたよりも早く、そして弾むような言葉で返ってきた。
「杉山さん、はじめまして!野村遥です。私もゲームが大好きなんです!特に今はJACKにドハマりしてて……もしかして杉山さんもやってますか?」
そこから俺たちのやり取りは、瞬く間に加速していった。
アプリのメッセージ機能だけでは飽き足らず、ゲーム内でのチャット、そしてボイスチャットへと移行するのに時間はかからなかった。
「悟史さん、ここ、もうちょっと右に敵が固まってるんで、一気にスキルぶっぱしちゃいましょう!」
遥の声は、想像していたよりもずっと可愛らしく、それでいて的確な指示を出す。
彼女のキャラクターは、俺が操るタンクのすぐ後ろで、流れるように回復呪文を唱えていた。
「了解!遥、俺のヘイトが飛んだらすぐカバー頼むな!」
「任せてください!」
俺たちの連携は、まるで長年連れ添った仲間のようにスムーズだった。
ゲーム内で協力して強大なボスを倒し、レアアイテムを手に入れるたび、俺たちの間に信頼と達成感が積み重なっていく。
深夜までゲームを続けて、疲労困憊になりながらも、遥と交わす言葉はなぜか俺の心を温かく満たしていった。
画面越しの遥は、まるで別の世界にいるかのように伸び伸びとしていた。
現実世界での俺は、どちらかといえば口下手で、初対面の人と話すのは苦手な方だ。
だが、遥とゲームの話をしていると、言葉が堰を切ったように溢れてくる。
彼女もまた、俺のコアなゲーム知識に目を輝かせ、
「そうそう!そこなんですよ!」
と身を乗り出すように話を聞いてくれた。
互いに知らなかった相手の存在が、ゲームという共通の趣味を通して、確実に心の距離を縮めていく。
「遥、今度オフ会……とか、どうかな?」
ある日、俺は意を決してボイスチャットで切り出した。
数秒の沈黙・・・。心臓がドクドクと音を立てる。
(もし断られたら・・・?もし、俺の勝手な思い込みだったら・・・?)
「え……いいんですか?私、会ってみたいです!」
遥の返事を聞いた瞬間、全身の力が抜けたような安堵感が俺を包んだ。
そして、今まで感じたことのないような期待感と、少しばかりの緊張が胸を満たした。
初めて会う場所は、俺が選んだ。
駅前の裏通りにひっそりと佇む、まるでファンタジーの世界から飛び出してきたようなカフェ。
レンガ造りの壁には蔦が絡みつき、店内には吟遊詩人が奏でるようなBGMが小さく流れている。
俺たちが共に冒険したゲームの世界観に、どこか通じるものがあるように思えたからだ。
待ち合わせ時間よりも少し早く着いて、店の奥の席に座った。
手元にはメニューがあるものの、内容は頭に入ってこない。
心臓がドクドクと激しく脈打っている。
オンラインではあれだけ話せたのに、いざ会うとなると、何を話せばいいのか・・・。上手く笑えるだろうか・・・。
「あの……杉山さん、ですか?」
柔らかな声に顔を上げると、そこに立っていたのは、写真よりもずっと魅力的な遥だった。
色素の薄い髪は、今日の光の中で、より一層透明感を増している。
ふわりとしたワンピースは、彼女の華奢な体によく似合っていた。思わず、ゴクリと唾を飲み込む。
「あ、はい!杉山です。野村さん……遥、だよね?」
緊張で声が上擦る。遥は少しはにかんだように微笑んだ。
「はい、遥です。まさかこんな素敵なカフェを予約してくれるなんて……ゲームの世界みたいで、すごく嬉しいです」
彼女の瞳は、まるで星のようにきらきらと輝いている。その輝きに、俺は少しだけ冷静さを取り戻した。
最初のうちは、やはりぎこちなかった。
お互いに何を話せばいいのか探り探り、どこか上滑りな会話が続く。
天気の話、カフェの雰囲気、当たり障りのない世間話……。
オンラインでの饒舌さはどこへやら、俺の言葉は途切れがちになり、遥も時折沈黙してしまう。
「あの……ゲーム、楽しかったですね」
沈黙を破ったのは、遥だった。俺はハッとして、深く頷いた。
「うん、楽しかった。遥と一緒だと、いつもより強くなれる気がしたよ」
遥の表情が、ふっと綻んだ。
「私もです!悟史さんがタンクで守ってくれるから、安心して回復に専念できました。あのボス、本当に強かったですよね。でも、あの時の悟史さんの指示が的確で、ハシッとハマって……」
彼女の言葉を聞いて、俺の心の中にほわっと温かいものが広がった。
そうだ、これだ。俺たちはゲームの話をしている時が、一番自然なんだ。
そこからは、まるで魔法にかかったように会話が弾んだ。
お互いの好きなゲームのジャンル、思い出に残るシーン、憧れのキャラクター。
熱く語り合ううちに、俺たちはいつの間にか身を乗り出し、瞳を輝かせながら、まるで子供のように興奮していた。
「え、わかる!あのイベント、本当に泣けましたよね!私もあの時、夜中に一人でしくしく泣いてましたよ!」
遥が大きく身振り手振りで共感を示す。
その仕草の一つ一つが、オンラインで俺が感じていた遥のイメージと重なり、現実の彼女が俺の目の前にいることに、改めて感動を覚えた。
「まさか、遥も同じように感じてたとは……俺もあの時は、画面の前でぐっときてたよ」
俺は恥ずかしながらも、本音を漏らす。遥はくすくすと笑い、その声がカフェのBGMに溶け込むように心地よかった。
俺たちの会話は、ゲームの話から、やがてそれぞれの仕事へと移っていった。
「悟史さんの作ってるゲーム、いつかプレイしてみたいです!きっと素敵な世界観なんだろうなぁ……」
遥がまっすぐな瞳で俺を見つめる。
その視線に、俺は少し気恥ずかしさを感じた。
「ありがとう。遥の描くイラストも見てみたいよ。俺たちのゲームのキャラクターデザインとか、いつか一緒にできたら最高なんだけどな」
冗談交じりに言ったつもりだったが、遥は真剣な顔で頷いた。
「え!そんな日が来たら、私、夢みたいです!」
その言葉に、俺の胸の奥がキュンと鳴った。
ただのゲーム友達ではなく、彼女は俺の仕事にも興味を持ってくれている。
その事実が、俺を大きく勇気づけた。
帰り道、駅まで並んで歩く。
カフェでの熱狂的な会話が嘘のように、今度は静かな時間が流れていた。
だが、その沈黙は決して気まずいものではなく、むしろ心地よいものだった。
「今日は本当にありがとうございました。すごく楽しかったです」
遥が、少しだけ上目遣いに俺を見上げる。その仕草に、俺の心臓はまたドクンと跳ねた。
「こちらこそ、ありがとう。遥と話してると、あっという間に時間が過ぎちゃうな」
俺がそう言うと、遥はふふと笑い、顔を少し赤らめた。
「また、会える・・・?」
俺は思わず、衝動的に尋ねていた。遥は、迷うことなく頷いた。
「はい!ぜひ。次も、ゲームの話、いっぱいしましょうね!」
俺は安堵の息を吐き、そして、心の奥底で、もう少し深い関係へと進みたいという欲求がじわじわと膨らんでいくのを感じていた。
その後も、俺たちは何度かデートを重ねた。
二度目のデートは、少し趣を変えて、プラネタリウムに行った。
満天の星の下、俺たちの会話は、ゲームの話題から、お互いの子供の頃の夢、将来の展望へと広がっていった。
遥は、子供の頃から絵を描くことが好きで、いつか自分の作品で誰かの心を動かしたいと語った。
その純粋な情熱に、俺は深く共感した。
「遥の描く絵、俺、絶対好きだと思うな」
「え、本当ですか?」
遥は嬉しそうに目を細めた。その表情を見るたびに、俺の心は温かさに満たされていく。
ある日、ショッピングモールをぶらついていると、遥がアクセサリーショップの前で足を止めた。
ショーケースの中の、シンプルなデザインのネックレスをじっと見つめている。
「これ、可愛いですね……」
独り言のように呟く遥の声に、俺は少しだけ胸が締め付けられるような感覚を覚えた。
彼女の欲しいものを、俺が買ってあげたい。そんなささやかな欲求が、俺の心に芽生え始めていた。
俺は、さりげなくそのネックレスのデザインを記憶に刻み込んだ。
デートを重ねるごとに、遥は俺に心を許してくれるようになっていく。
初めて会った時の緊張はどこへやら、他愛もないことできゃっきゃと笑い、時には俺のジョークにぷぷっと吹き出すこともあった。
俺もまた、遥の前では素の自分を出すことができた。彼女の明るさと、深い共感力は、俺の心を常に満たしてくれた。
ある雨の日、俺たちはカフェで時間を潰していた。
ポツポツポツポツ・・・・
ザァァァァァーーーー
「わぁ、急に降ってきましたね」
遥が窓の外を見つめながら呟く。俺は、彼女の横顔をじっと見つめていた。
カフェの柔らかな照明が、遥の髪をさらっと撫でるように照らしている。
その横顔は、まるで一枚の絵画のようだった。
不意に、俺の指が遥の手に触れた。
俺はハッとして手を引っ込めようとしたが、遥の手は動かなかった。
「……悟史さん。」
遥が、少しだけ瞳を見つめてくる。
俺の心臓は、ドクン、ドクンと激しいリズムを刻み始める。
俺は、ゆっくりと、もう一度遥の手に指を伸ばした。
今度は、躊躇することなく、その柔らかな指に自分の指を絡ませる。
遥の指は、想像よりもずっとしっとりとしていて、温かかった。
彼女は、少しだけ指先に力を込めて、俺の指を握り返してくれた。
その瞬間、俺たちの間に流れていた空気が、ふわっと変わったような気がした。
言葉はいらなかった。
ただ、繋いだ手から伝わる温もりと、互いの視線が、俺たちの心の距離がもう一段階、近づいたことを教えてくれた。
カフェのBGMが、まるで俺たちの心の高鳴りを代弁するように、優しく、そして熱を帯びて響いていた。
窓の外では、相変わらず雨がしとしとと降り続いている。
この雨音が、俺たちの秘めた想いを包み込むかのように、優しく響いていた。
遥の顔が、ゆっくりと俺に近づく。俺もまた、吸い寄せられるように遥へと身を寄せた。
「……遥」
俺の声は、掠れていた。
遥の視線が、俺の唇に落ちる。
そして、俺の唇もまた、遥の唇に吸い寄せられるように動いた。
チュッ・・・
柔らかく、そして、甘い唇の感触。
俺は目を閉じ、この瞬間のすべてを味わうかのように、遥の唇を優しく感じる。
遥もまた、微かに唇を開き、俺の思いに応じる。
その瞬間、全身にゾクッと温かな気持ちが走った。
最初のキスは、短く、そして、あまりにも優しいものだった。
唇が離れた後も、遥は俺の目をじっと見つめていた。
その瞳の奥には、確かに深い想いがゆらゆらと揺れているのが見えた。
「……悟史さん」
遥の声は、か細く、そして、どこか期待に満ちて響いた。
俺は、遥の手をさらに強く握りしめた。
もう、引き返すことはできない。そして、引き返すつもりもなかった。
俺たちの関係は、今、確かに、新たな段階へと足を踏み入れたのだ。
この先、俺たちがどんな世界を描き、どんな冒険をすることになるのか。
俺は、その全てを、遥と共に歩んでいきたいと、強く願った。
外の雨音は、ザァァァァァーーーーとさらに響き、まるで俺たちの高揚した心を代弁しているかのようだった。
カフェの窓に、雨粒がぽつぽつと当たる音が、やけに大きく聞こえた。
俺たちの心は、熱く、そして、甘く、溶け合っていく・・・。
カフェを出る頃には、雨は小降りになっていた。
繋いだ手は、もう自然なものになっていた。
指が絡み合い、互いの体温がじんわりと伝わってくる。
駅までの短い距離が、やけに長く感じられた。
「送っていくよ」
俺は遥のマンションの最寄り駅で、衝動的にそう告げた。
遥は少し驚いた顔をしたが、すぐにふわりと微笑んだ。
「ありがとうございます」
その笑顔に、俺の胸はキュンと締め付けられた。
マンションに着くと、遥はエレベーターのボタンを押した。
一階の踊り場で、俺はもう一度、遥を見つめた。
「遥、また会えるかな?」
俺の問いかけに、遥は何も言わず、ただ俺を見上げた。
その瞳は、さっきカフェで見た時よりも、もっと深く、輝きを宿しているように見えた。
そして、ゆっくりと顔を近づけ、俺の唇に触れた。
さっきとは違う、もう少し深いキスだった。
遥の唇は、ぷるるんと柔らかく、微かに甘い香りがした。
俺は思わず、遥の腰に手を回し、ぐっと引き寄せた。
遥の体が俺に寄り添い、その温かな感触に、俺の体はさらに温かさを感じる。
「……悟史さん……」
遥が、息を弾ませながら俺の名前を呼ぶ。その声が、俺の心を優しくくすぐった。
それからの数週間、俺たちのデートは、さらに親密なものへと変化していった。
水族館の薄暗い空間で、映画館の静寂の中で、俺たちは互いの手を取り、指を絡ませ、時にはこっそりとキスを交わした。
遥の指は、俺の手に触れるたび、さらっと、そしてしっとりと、言葉にならない高揚感を伝えてきた。
彼女の小さな手が、俺の掌に収まるたびに、まるで電流が走るように、全身がふわふわと浮かんだ感じがした。
二人の間に流れる空気は、常に甘く、そして、どこか幸せに満ちていた。
一秒でも長く、遥の隣にいたい。もっと深く、彼女を知りたい。
そんな思いが、俺の心をじんわりと潤した。
ある週末の夜、俺たちは居酒屋で食事をしていた。
他愛もないゲームの話、仕事の愚痴、将来の夢。話が盛り上がり、お互いの距離は自然と縮まっていった。
「悟史さん、今日のゲームも楽しかったですね!」
遥が、少し頬を赤らめて俺を見つめる。
その瞳は、温かな光でほんのりと潤み、俺の心を惑わせた。
「ああ、遥と一緒だと、いつも以上に力が出せる気がするよ。……もっと、ずっと一緒にいたいな。」
俺は、ほとんど無意識にそう口にしていた。遥の表情が、ふわっと柔らかくなった。
「私も……」
彼女の声は、小さかったが、その言葉は確かに俺の心に響いた。
店を出ると、夜風が少し肌寒かった。
俺は、遥の肩を抱き寄せた。遥は、こくりと頷き、俺に寄り添う。
「俺の家、近いんだ。もう少しだけ、一緒にいないか?」
俺の提案に、遥は何も言わずに、俺の腕をぎゅっと掴んだ。
その返事が、俺には十分だった。
俺のアパートのドアを開けると、温かい空気が俺たちを包み込んだ。
静まり返った部屋に、俺たちの息遣いだけが響く。
俺は遥をリビングへと招き入れ、ソファに座るように促した。
遥は、少しだけ緊張した面持ちで、ソファに座った。俺は、遥の隣に腰を下ろす。
「何か飲む?」
「ううん……大丈夫。」
遥の声は、微かに震えているようだった。
俺もまた、心臓がドクドクと激しく脈打っている。
俺は、ゆっくりと遥の手に触れた。
遥の指が、ピクリと震える。
俺は、その手を優しく包み込み、指と指を絡ませた。
「遥……」
遥は、何も言わずに俺を見つめ返す。
その瞳は、不安と期待が入り混じったような、複雑な輝きを宿していた。
俺は、ゆっくりと遥の顔を両手で包み込み、唇を重ねた。
今度のキスは、今までで一番長く、そして、情熱的だった。
遥の唇は、甘く、そして、温かく、俺の心を溶かしていく。
俺は、遥の柔らかな唇をゆっくりと感じた。
遥の体から、フワッと甘い香りが漂ってくる。それは、俺をさらに深く、彼女へと誘う香りだった。
「んっ……」
遥の喉から、甘い吐息が漏れる。
その声を聞いた瞬間、俺の中の想いが大きく膨らむ音がした。
俺は、遥をそっと抱きしめた。
遥は、うんと小さく頷き、俺に身を任せる。
俺たちは、幾度となく愛し合った。まるで互いの心を確認するように。
部屋の灯りが、俺たちの影を壁に映し出す。その影は、二人がひとつになったように重なっていた。
俺と遥は、その夜、心の距離をさらに縮めた。
こうして二人は、その関係を深めていった。
ゲームの世界で出会った俺たちは、現実の世界でも、お互いを深く理解し合う存在になっていった。
そして、共に過ごす時間は、かけがえのない宝物になっていった。
ある朝、目を覚ますと、遥は穏やかな寝息を立てていた。
窓の外からは、チュンチュンと小鳥のさえずりが聞こえ、朝日が部屋いっぱいに差し込んでいた。
俺は、遥の穏やかな寝顔を見つめながら、深い想いを感じた。
出会い系アプリという、ごく普通の出会いから始まった関係が、こんなにも深く、かけがえのないものになるとは、あの頃の俺は想像もしていなかっただろう。
遥の頬に、そっとキスを落とす。遥は、んん……と小さく甘い声を漏らし、俺の腕にぐいっと体を寄せてきた。
俺の心は、深い安らぎと、遥への確かな愛情で満たされていた。
もう、俺たちは一人ではない。ゲームの世界で共に冒険を繰り広げたように、現実の世界でも、俺たちは共に歩んでいく。
俺は、遥の細い指に、そっと自分の指を絡ませた。俺たちの未来は、まだ始まったばかりだ。